今回は、「【整理】「企業は珈琲を置くくらいしかできない」との指摘あり」について作成しました。
労働衛生の取組を行うことで、従業員に培われる「技術」「経験」「人間関係」等の財産を、企業が安定して享受するためにご活用ください。

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【整理】「企業は珈琲を置くくらいしかできない」との指摘あり
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以下コラムを掲載したところ、多くの方にご覧いただき誠にありがとうございました。その中で、「さすが医者は専門馬鹿だ。企業は珈琲を置くくらいしかできない。」旨について指摘がありましたので、整理させていただきます。

快適職場は「珈琲等のある職場」でなく「ムダ等の無い職場」
https://www.soumunomori.com/column/article/atc-175020/

◎「さすが医者は専門馬鹿だ。企業は珈琲を置くくらいしかできない。」旨の詳細

「さすが医者は専門馬鹿だ。企業は珈琲を置くくらいしかできない。」の訴えに関する詳細は、次の様な日本の経営学的常識及びそれに伴う構造(以下「日本の経営構造」という。)に基づいて、生産性を上げることができないとの話でした。

・世界経済の観点で、先進的に稼ぐ事業は米中に押さえられ、国内マーケットもITを通じて浸食されている。さらに、市場訴求力の強い大量生産・大量消費が見込める商品はアジアを中心に製造され、日本が価格競争で勝てる要素がない。従って、日本で生き残っている企業は、良い表現で言うと「個性的」、大きな経済の流れで言うと「ボトルネック」となって世界経済の流れから振り落とされないようにするのが精一杯である。

・世界経済で競争している日本企業でさえ、経済の流れを遅くし生産性を下げる「ボトルネック」となり、経済のおこぼれをもらっている状態である。そういった企業が用意した事業の一部を担っている中小企業の社長も、ステルス的に事業の流れの「ボトルネック」として機能することで、仕事を得ているところである。

・企業ではかろうじて得られた仕事を、従業員で分割することになるが、そもそも「ボトルネック」というニッチな市場にいるので、皆が満足に享受できる仕事があるわけではない、社長や営業が持ってきたパイを奪い合う状態である。その中で、従業員は利益を得るために残業代を勝ち取るために努力し、労働時間が短くなってしまう生産性向上対策は全て否定し、生産性を下げるためにムダ、ムリ、ムラ、ボトルネックを駆使すことになる。一方で、社長も残業代を支払うのは限界があるため、サービス残業を駆使して対応することになる。

日本の経営構造が、「ボトルネック」に代表されるムダ等を利用することによって、世界経済から振り落とされないようにしがみついている状態である。子が親のマネをするのはいつの時代も同じであり、大企業のマネを中小企業がし、その社長のマネを従業員がしているのである。従って、「従業員に生産性を向上させるといったことはおこがましく、珈琲くらいしか飲ましてやれない。」ということです。

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