今回は、「【社員健康管理】「正論で会社は動いていない!」との指摘あり」について作成しました。
労働衛生の取組を行うことで、従業員に培われる「技術」「経験」「人間関係」等の財産を、企業が安定して享受するためにご活用ください。

========================
【社員健康管理】「正論で会社は動いていない!」との指摘あり
========================

社会的新型コロナウイルス禍の影響で、働く人の健康管理に関して、仕事ができない担当者や事業者が見える化されてしまった結果、弊社においては、健康経営やテレワークに関する需要が急増しております。その一環で、弊社のコラムも多くの方にご覧頂いているところです。しかし、その内容について、「正論で世の中(会社)は動いていない!」と強い口調でご指摘を受けることが多々あり、整理する良いきっかけを頂けました。

弊社が情報発信している内容については、「正論で世の中(会社)は動いていない」を前提として、科学的・法学的・客観的事実の整理の必要性に基づき作成しております。今回は、その理由等について事例をもとに解説していきます。

◎正論に関して、働く人の健康管理での事例

産業医活動をする中で、科学的・法学的・客観的事実に基づき、業務を進めていると、とある人事部担当者から、正論で世の中(会社)は動いていないとの指摘を受けました。その際は、業務の進め方について理由を説明しましたが、その時は反論ないものの、その後に同様の指摘を受けるといったことが繰り返されました。

しばらくして、複数回休職と復職を繰り返していた休職者の復職準備が始まりましたが、その休職者は、次の様な対応でした。

・生活記録表等の書類作成はほとんど記載なし
・主治医から『復職可』の診断が出ているから、復職させて欲しいとの訴え
・元職場は嫌である。自分に合った仕事をさせて欲しいとの訴え

ここで、先の人事部担当者が、書類作成もほとんどしていない状態で、復職させることはできない。さらに、疾病を抱えても、働くには一定の健康が必要であり、引き続き休職した方が良い旨を説明しました。

すると、休職者からは、以前復職した時より、今は良い状態である。それなのに、今になってその様な正論を言うのはどういうことかとの訴えがありました。人事部担当者の方は、その訴えに対して返す答えを用意されていませんでした。

その後は、私が引き受け、本人と企業が納得する形で納めましたが、日頃から正論で世の中(会社)は動かないと主張していた方が、自らが否定している正論を主張して負けるのを、繰り返し見てきました。

◎『人』対『人』なら正論で戦える…

続きはこちらから
➢【社員健康管理】「正論で会社は動いていない!」との指摘あり

朝長健太先生のその他の記事
➢株式会社産業予防医業機構さん