今回は、「【令和3年用】新型コロナウイルス等に関する社内案内文例」について作成しました。
労働衛生の取組を行うことで、従業員に培われる「技術」「経験」「人間関係」等の財産を、企業が安定して享受するためにご活用ください。

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【令和3年用】新型コロナウイルス等に関する社内案内文例
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令和2年2月に、以下の社内案内の参考文例を公表しましたが、大変多くの方にご覧いただき、補助金・助成金取得の際には大いに活用いただけたとの連絡も受けております。

【参考】新型コロナウイルスに関する社内案内文例
https://www.soumunomori.com/column/article/atc-174509/

今回は、行政報告や次の資料等をもとに、令和3年に向けた内容で、新型コロナウイルスに関する社内案内文例を示させていただきます。参考にご活用ください。

※ 【ポイント】【全体的なポイント】は、文例の解説になります。
新型コロナウイルス感染症診療の手引き2020 COVID-19 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/000670444.pdf
インフルエンザの発生状況について
https://www.mhlw.go.jp/content/000620714.pdf

なお、以下の文は、全ての事業所が利用できるように配慮していますが、産業医が会社の従業員に周知する際の、実務的な表現であることをご理解ください。

〇新型コロナウイルスについて
コロナウイルスは、上気道感染症(風邪)の10~15%を占める一般的なウイルスです。構造的に乾燥を守る膜がないことから、唾液をまとった状態で感染(飛沫感染)します。従って、唾液を吸着するマスクや乾燥させることでウイルスを消毒するアルコールは、効果的な予防対策になります。また、コロナウイルス感染症は一般に温帯では冬季に流行するとされています。

COVID-19はコロナウイルスのうち、新型ということでしたが、様々なことが科学的に判明してきました。特性として、従来の風邪を引き起こすコロナウイルスと構造上大きな差がなかったことは特筆すべき点です。特に、飛沫感染が主であった点は重要です。これにより、過去に示されたインフルエンザを含む上気道感染症の予防対策が、効果的に働くといえます。(一部、空気感染の成立が観察されていますが、主の感染経路とは評価されていません。)

データで判明したこととして、感染性についての疫学上のデータは、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」コホート(以下「クルーズコホート」という。)において、3,711人の集団のうち、712人がPCR検査陽性者、331人が無症状病原体保有者、13人の方がお亡くなりになりました。従って、PCR検査陽性者のうち46.5%が無症状者であり、致死率は1.8%(生存率98.2%)という結果になりました。

また、国内の発生状況11月16日において、PCR検査陽性者116,774人、死亡者1,884人であることから、PCR検査陽性者の致死率は1.6%(生存率98.4%)と、クルーズコホートとほぼ同様の結果で推移し、国立感染症研究所の感染症発生動向調査8月5日時点のデータで、陽性者のうち年齢階層別致死率は、50歳代以下は0~0.7%、60歳代で3.5%、70歳代で10.9%でした。社内の年齢構成を鑑みるに、感染前後の予防対策によって、最悪の事態を避けられることが十分に見込めます。

【ポイント…】

〇上気道感染症の予防対策について
上気道感染症は、コロナウイルス以外にも、ライノウイルス、インフルエンザウイルスがあります。これらの感染症は、従来から次の一般的な予防対策がたびたび示されてきました。

【一般的な予防対策】

咳エチケット、マスク着用、手洗い、うがい(濃度0.9%の生理食塩水で行うこと)、対人距離の保持(人混みを避ける等)、清掃、消毒、空調管理、十分な休養、バランスの良い食事等

予防対策の効果は、個人単位では評価することができません。集団に対して経年的に評価する必要があります。それに該当するデータとして、上気道感染症の原因の一つであるインフルエンザについて、行政が毎年感染状況を報告している「インフルエンザ流行レベルマップ」(以下「インフルエンザ統計」という。)があります。一般的な予防対策が勧奨され、広く実施された令和2年上旬に関して、2020年4月時点の累積の推計受診者数は約728.5 万人と、2019年5月時点の累積推計受診者数約 1,209.9 万人と比べて、6割程に低下していました。一般的な予防対策は、上気道感染症の予防効果があるといえます。

特に、インフルエンザの流行がピークアウトした令和2年2月7日までに、新型コロナウイルスに関して行政がメッセージとして直接的に示した対策は、咳エチケット、マスク着用、手洗いになります。この3点は特に大きな効果を発揮したといえます。自信をもって一般的な予防対策に取り組んでください。

ただし、インフルエンザ統計では、インフルエンザをゼロにできなかったことも明らかになっています。一般的な予防対策を十分に行っても、上気道感染者が出た場合は、周囲の方は理解をもって支えるように努めてください。

【ポイント…】

〇新型コロナウイルスのリスクアセスメントについて
新型コロナウイルスに関して、個人と会社に対するリスクは、重大性の面と可能性の面で様々です。弊社においては、労働安全衛生法に基づき、優先順位をつけた対策を行っていきます。優先順位及び対策の決定方法は、国家資格者(該当する国家資格者の役職氏名をお示し下さい。)の責任のもとリスクアセスメントと対策案を用意し、衛生委員会(又は安衛則第23条の2に定める会議等)において労使間で調査審議し決定した内容になりますので、適切に対応するようにしてください。

特に、弊社の健康管理規定として、高リスク者対応については、労働安全衛生法第26条に基づいた自己保健義務が課されています。指示に従った適切な対応を行ってください。

【ポイント…】

【全体的なポイント…】

 

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